流れゆく清流と雲
土地の変化を見つめる
川沿いのんびり暮らし。
交通の便が悪そう。利回りがイマイチ?
本当に借りてくれる人がいるかな…と懸案事項だらけ。
それでも、長く不動産と向き合ってきた私たちにとって
キラリと光る"何か"を感じさせてくれる場所があります。
〔river cRaft〕も、そうやって発掘した物件のひとつです。
水害で浸水した過去を持つ、ちょっとハイリスクな賃貸物件。
しかし、河川との間では護岸工事が始まっており、
私たちの頭の中には、美しく生まれ変わる川沿いの風景が
手に取るように浮かんできました。
出会った頃は水害により入居者ゼロ、取り壊し工事も決定済。
それでも何とか再生させたい、という思いから挑戦を決めました。
水に浸かった1階部分のリノベーションに、
従来のイメージを一新する物件名のリニューアル。
社外のパートナーにも協力を仰ぎながら、
思い描いた姿に近づけていく作業が続きます。
そして見事に再生すると、予想以上の反響を得て満室御礼。
白川の流れを、今日ものんびりと見守っています。
行政の手が入る土地や建物というのは、
再生することで価値が顕在化しやすいという特徴があります。
甚大な被害をもたらした熊本地震の影に隠れがちですが、
白川沿いのエリアは豪雨による水害の爪痕が残る地区。
river cRaftは、災害地域の復興のシンボルとして
少しでも貢献できたら…。そんな思いを抱いて
敢えて難しい条件下で挑んだプロジェクトです。
また「自社で購入してリスクを取る」スタイルを貫けばこそ、
チャレンジできた物件でもありました。