街にこぼれる灯りが
ひとつ、またひとつ。
"価値"が生まれる瞬間。
きっかけは、〔新町コーポニュータウン〕と同じく管理組合。
Addit代表のもうひとつの顔である"不動産鑑定士"として
相談を持ちかけられたことに端を発します。
「かつての借り主やイメージの悪さから、
客付けがうまくいかない物件がある」。
そう前置きされて訪れたビルは、神社のご神木に護られ、
市街地の喧騒からほんの少し離れた、抜群の立地。
すぐさま購入してDIY可、破格の家賃で募集を始めましたが
確かに入居者はなかなか決まらず…。
もともと、事務所は必要ないと思っていたAdditでしたが
いっそ自分たちのスタイルを体現する一室を作り上げてみようか。
そう考えて、スケルトン状態からリノベーション。
気に入ってくれる人がいたら貸しに出そうかな。
そんな気持ちでショールームとしても開放していたところ
すぐに「ぜひ貸してほしい」とオファーを受けました。
Additオフィスは、完成からわずか1年で
アパレルショップへと転身することになったのです。
事務所を失ったAdditはどこに居場所を見つけたのか。
答えは同じビル、旧Additの真上の部屋。
こちらも将来的には賃貸にして、さらに上階に引っ越そうかなぁ。
なんて、想像するのも楽しい毎日です。
集合住宅の老朽化は、今や日本のあちこちで発生している課題。
適切なコンバージョンとリノベーションは
築古物件にどんな付加価値を与え得るのか。
その答えを模索しながら、最終的にはビル全体、
周辺エリアの価値まで引き上げる挑戦を続けています。